授業の終わりに図書館に行った。『伯爵と妖精』を借りにだ。貸出中だったものは、電子書籍で買って読んでしまった。後は図書館にあったから、先客を越して読めているわけだ。……よくよく考えたら、先客が可哀想だ。早めに読んで早めに返しておこう。
妖精に関心があったから、以前に興味をもったちくま文庫の妖精図録みたいなものを借りてきた。昨日、妖精はほんとうにありそうなところがいいなんて分かったような口をきいていたけど、そんなわかりやすいものではないと思い知った。きっと、もっと複雑で独特だ。その土地やその土地で暮らしている人の伝承であって、私らみたいな日本人はへぇと感心しながら見ることしかできない。
だんだん学校や人のことを書かなくなってきたな。関心がもう逸れていると思う。そもそも人に対して言うことをうまく掴めない。見当違いなことを言いがちだし、読み返しても恥ずかしいばかりだ。
言いたいことがないわけではないのに、現実のことを書くとどうしても人と関わるときの自分を見つめてしまうみたいで居心地悪い。人と関わるときの私は芯からそこに存在していると言えない。本当にだれかに共感してほしいことは誰にとってもわかりやすいような言葉にできないし、伝えようとしても伝わらない。
そんなことはどうでもいいね。言っててもつまんないし。
今日はフルコマだったのにもかかわらず、そんなに疲れない。話を聞く振りをしてぼーっとする技術が身についてきたかもしれない。いや……効率のよさを追い求めた結果だと思いたい。最近、とにかく時間が欲しい。なぜなのかわからないけど、本を読む時間と何かを書く時間をとらないと不安で仕方ない。課題もいかに早く終わらせるかがカギで、いかに面倒なことを早く済ませてしまうか、順序を考えておくかが大事になっている。そうやって確保できた時間は、今のところ『伯爵と妖精』を読む時間、そしてこの日記まがいのブログの時間につぎ込まれているわけだけど。
でもそれだけでも不安になってきていて、とにかく何か知りたい気持ち。この世界のことを少しでも解像度高くしたいという気持ち、焦り。気持ちわるさ。うん、気持ちが悪くてしかたない。何を知ればいいのかなんて分からないけどとにかく視界がもやがかったみたいにずっと気持ち悪くて。
ああ、この日記だって、本当は紙に書いた方がいいんだろうな。でも一人っきりで書ける時間がとれないことも手軽さもあってこっちで続けてしまう。良くないんだけどね。
☆☆
人に向けた日記の自分ってどうしてこんなに嫌いなんだろう。