なんだかそう複雑に考えるものでもない気がしてきた。ずっと複雑な気持ちが燻っていて、ことあるごとにもやもやする。なんだかなあ。なんか悲しい。なにが原因かわからないのにいつも不安でいっぱい。なにも原因はないのになあ。
最近、私が感じている違和感の正体は、感情をあまり表に出せないということなのではと思いはじめてきた。私のもとの性格だと思っていたので、他人から見た私と本来の自分にズレを感じても、もう勘違いされてもなんでもいいやと思いかけていた。あまり話さなかったり、あまり笑わなかったりすると、どんどん周りの思う「私」像ができあがっていって、それが堂々としているように見えるとか、自信ありそうに見えるとかいう評価になっていって、微妙に傷つく。同級生だけではなく、先生にも、あまり驕らないように釘を刺されることが多くて複雑だった。驕ったおぼえはないし、むしろ周りよりできないと思っているのに。動じないくらい自信があるんじゃなくて、自分を出すのが怖いだけだ。むしろ自信は人並み以上にない方だと思う。思っていることや感じていることは基本押し込める性分で、そういうのが溜まってきたからだかなんだかわからないけどだから詩なんて書きはじめたのじゃないかな。私はいつも何かを殴りたくて、感情的で暴力的で、訴えかけないと気がすまないのかもしれない。だれかに感情を伝えて殴らないと意味がない。私が生きている意味がない。だれかに、私だって意志があって感情があって思うことも考えることもあると伝えないと、そしてそれによってなんでもいいから心を動かしてくれないと私がここにいる意味なんてないのだ。これっぽちも。ひとりで生きていける人間なんてどこにもいない。なにかしら感情を分かち合える人がいないとやっていけないのだと思う。実感としてそう思う。
毎日毎日すこしずつ小さなモヤモヤを溜めていく。まわりの人を責めるつもりではなくて、ただ原因はすべて私に起因していて、それが育ちとかなんだかに関係するのかもわかんないんだけども、(そこはそこで複雑に暗い気持ちで考えずにはいられない問題ではあるんだけども、)ただなんか……そういうのをいちいち言ってても仕方ないって思う。いちいち向き合って考えていると疲れる。いまさら何を悩んで何に苦しめばいいんだろう。なにもかもしょうがないし、ただ私には私という存在がいるだけで、それ以上でも以下でもないものをどうにかできるだろうか。嘆くこともない。いまさら嘆く気にもならない。へたへたになった茄子みたいに、生きるだけだあとは。